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西の城壁〜西の闘技場〜再び正門へ


枠外はセーブポイント名及び実際にゲーム中でキャラが語る言葉です(2周目)

扉の先は正門に通じる中庭の上段でした。
道なりに進むと、今度は正門を囲む西側の城壁に至ります。
長い長い城壁を走って、突き当たりの石像の扉から中に入ります。
こちらの城壁が東側の城壁と左右対称だったように、この部屋も東の闘技場とそっくりです。
先へ進む為の扉が閉ざされていましたが、階段の上のロープを切れば開くはずです。
いつもなら、ヨルダを下に残して自分だけ階段を上りロープを切るイコでしたが、今回は、 何故かヨルダに自分がロープを切るところを見せたくなってしまいました。
ここのロープを切るのは簡単なので。
いつもいつも仕掛けを解くのに苦労している姿ばかりヨルダに見せているイコだったので、 たまにはかっこいいところを見せたくなったのかもしれません。
幸い、すぐそばに剣が落ちていたので、イコはサーベルを剣に持ち替え、ヨルダの手を引いて階段を上りました。
でも、これが正解でした。
イコがロープを切ったとたん、影たちがわらわらと出現したのです。
イコはヨルダを後ろにかばい、影たちと闘いました。
久しぶりに剣で影と闘ったので、少し苦労しましたが、なんとか影を一掃しました。
その後、階段を下り、剣をサーベルに持ち替えて開いた扉から中に入りました。
思ったとおり、次の部屋には丸い台座と、はるか高い位置に祭壇がありました。
仕掛けは簡単に解けそうでしたが、ソファがあったので、とりあえず休憩することにしました。

セーブポイント<西の偶像階段>

さて、とイコは思いながらソファからゆっくり身を起こしました。
東の偶像階段での手順をゆっくり頭の中で繰り返します。
まず、サーベルを近くに落ちていた木ぎれに持ち替えます。
そして、ハシゴを登り、上にあるレバーを引き、中央の丸い窓の左右にある丸い燭台を開けます。
手に持った木ぎれに近くの燭台の火を移して、開いた左右の燭台に火を灯します。
すると、丸い窓が開きます。
次に、下に飛び降り、ヨルダを下に呼びます。 2人で円形の台座の上に立つと、仕掛けが作動し、床が階段状にせり上がり、祭壇へ行くことができるようになります。
ここで、イコはすぐに祭壇に向かわずに、一度ソファの所にヨルダを呼びました。
いつ影が出てくるかわからないので、ヨルダを遠くに残しておくのは危険なのですが、 この仕掛けを解く為には木ぎれが必要なので、サーベルを持つことができません。
ソファの近くにはサーベルが置いてあります。
たとえ影が出てきても、ダッシュでソファのところへ戻りサーベルを手に闘った方が危険が少ない、とイコは考えたのです。
イコは1人でゆっくりと祭壇への階段を上っていきました。
祭壇の上にあるレバーを引くと、丸い窓の左右にある燭台が開きます。
イコは木ぎれに移した火で燭台に火を灯しました。
すると丸い窓が開くと同時に影たちが出現。
イコは飛ぶようにヨルダの元に戻り、サーベルに持ち替え影たちに斬りかかっていきました。
何体かの影を倒した後。
影たちもイコの強さを感じたのでしょうか。なかなかイコの攻撃範囲に近づいてこなくなりました。
遠くから様子をうかがっているようです。
あんまり影たちが近づいてこないので、イコはちょっとふざけてみたくなりました。
ヨルダと一緒にソファに座って休憩(セーブ)できるかどうか試してみたのです。
そしたら。
これがちゃんと休憩できたのです。
バトルの間のセーブできるゲームなんて他にあったっけ?と思ったのはイコたちを見守っている外の者の感想です。

その後、イコは影たちをおびき寄せつつ一掃しました。

イコとヨルダは開いた丸い窓から外に出ました。
東の反射鏡のところに出たときも思ったのですが、久しぶりの広い外は空気が澄んでいて気持ちがいいです。
イコは久々に何も考えずに走り回りました。
その後、反射鏡を見上げてみると。
鏡が丸い窓の方を向いていないのに気づきました。
イコは取ってを押して反射鏡を丸い窓の方に向けました。
これで最後の丸い窓を開けば光がほとばしり、正門の西側の扉も光り輝きだすはずです。
そうなったら扉が開いてお城から出られるかもしれない。
イコはなんだかドキドキしてきました。
気が急いてきて、イコは丸い窓の脇のハシゴから部屋の中に戻りました。
ヨルダもその後に続きました。

イコはヨルダをその場に残し、クサリをつたって上へ向かいます。
このとき、また武器はサーベルから剣に持ち替えておきます。
道なりに上へ進みながら跳ね橋のロープを全て切って橋をおろし渡ります。
その先に爆弾が置いてありますので、これを入手。
木ぎれが打ち付けられている扉の前に爆弾を置き、爆破させて通り道を作ってからヨルダの元に帰ります。
このとき、また剣をサーベルに持ち替えるのを忘れそうになってしまったイコでした。
サーベルは威力のある武器ですが、頻繁に持ち替えないといけないのが不便です。

2人は偶像階段側から闘技場側に戻り、来たときと反対側の扉から先に進みます。
東の闘技場のときと同じように斜面を水が流れているので、イコだけ壁のでっぱりを利用して上へ。
そのまま道なりに進み、扉を開けて中のレバーを引くと水が止まります。
その後、斜面の上まで戻り、ヨルダを呼び、2人で跳ね橋の向こう側へ渡ります。
やはり東の闘技場と同じようにテラスの先に進むと次々と橋がかかっていきます。
行き止まりの石像の扉も難なく開いて。

レバーを引くと最後の闘技場側の丸い窓の左右にある燭台が開きました。
仕掛けを完成させるまで、あとちょっとです。
イコはドキドキを押さえながら慎重に進みました。
進んだ...つもりだったのですが。
どうも興奮が抑えられなかったのか、エレベータに乗って下へ降り、もう上に上がる用事などないはずなのに、 イコはふらふらとエレベータを踏んでしまい。
気が付くとエレベータがイコを乗せたまま作動して上に上がってしまうのでした。
それを何度もやってしまうイコ。
ちょっと落ち着いた方がいいかもしれません。

やっとのことで2つの燭台に火を灯すことができ、丸い窓が開いたとたん。
反射鏡に集められた光が窓を通して一斉に正門の方へ流れ出し。
正門の西半分もきらきら輝きだしたのです。
イコは闘技場の出口に向かって走り出しました。
城壁の上を走っていると。
正門の2つの扉が2つともきらきら光っているのが見えました。
こんなに近くなのに、正門に行くにはずいぶん大回りをしないといけません。
イコは思わず城壁から正門に飛び降りたい衝動に駆られました。
でも、そんなことをしたら地面に叩きつけられておしまいになるだけなので、ぐっと気持ちを抑えるイコなのでした。

城壁の行き止まりには、東の城壁と同じように長いハシゴの先に入り口があります。
ここを登って跳ね橋を降ろさないと、と考えながらヨルダの顔を見たとたん。
イコの頭にまたまた長いハシゴを降りてくるヨルダを下から見上げていたときの映像が浮かび上がりました。
慌ててうつむくイコ。
ここは自分1人で上に上がった方がいいのかも。いや、それでは影が現れてヨルダが捕まってしまう。
やっぱりヨルダは連れて行かなくちゃ。
うん。影が出てきたら困るから。影が出てきたら困るから連れて行くんだ。
と、イコは必死で自分に言い訳しながらハシゴを登り、ヨルダも上に来るように呼びました。
ヨルダはそんなイコの気持ちを知っているのか知らないのか、いつものように素直にイコの元へとハシゴを登ってきました。

上にある小部屋に入り、レバーを引くと中庭の跳ね橋が降り、橋が架かります。
イコは仕掛けを作動させると、そそくさとハシゴを降りていきました。
そして、下からヨルダも降りてくるように呼びかけたのですが。
さすがに上を向く勇気がなく、真っ赤になったままうつむいてヨルダを呼び続けるイコなのでした。

中庭に架かった跳ね橋を渡ると、またまたシャンデリアの間を通らないといけません。
イコの中で今までの恥ずかしかった気持ちがいっぺんに吹き飛びました。
ヨルダの手をしっかりと握り。
とにかくまず向こう側の扉までまっすぐに突っ切るんだ、と何度も口の中で唱えました。
そして息を大きく吸ってシャンデリアの間に飛び込むと。

結果はあっけないものでした。
サーベルを持ったイコにかなう影はいなかったのです。
2度3度とサーベルをふるっただけで、影たちは霧のように消えて行きました。
おかげで、イコとヨルダはゆうゆうと中庭への扉へと進むことができたのでした。

中庭に降りるには、ぐるりと回って階段を下りなければなりません。
でも、今のイコにはその時間がもったいなかったのです。
とにかく一刻も早く正門を間近で見たかったものですから。
イコはいきなり中庭に向かって飛び降りました。
そんなに高さがあるわけではないので、イコはらくらく地面に着地しました。
そしてヨルダを呼ぶと。
正直、自分が飛び降りてしまったらヨルダはどうやって自分の元に来るんだろう。
やっぱり飛び降りてくるんだろうか?と疑問に思ったイコでしたが。
ヨルダはこういうところでは無理はしないようです。
彼女は道なりにぐるりと回り、階段を下りてイコの元に来たのでした。

さあ、いよいよ扉をくぐれば正門です。
そこではどんなことが2人を待ち受けているのでしょうか。
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