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東の闘技場〜東の反射鏡〜東の闘技場

枠外はセーブポイント名及び実際にゲーム中でキャラが語る言葉です(2周目)
建物の中は天井が高くガランとした雰囲気でした。
何かの儀式に使われていた部屋なのかもしれません。
イコは部屋の中央に進むためにハシゴを登りヨルダを呼びました。
ヨルダがハシゴを登りイコの側にきたとたん。
影が出現しました。
イコはヨルダの手をしっかり握りしめ、影を一体ずつ倒していきました。
影を倒したあと周りを見回すと、ソファがありました。
イコはヨルダとソファに座りひと休みしました。
イコたちは開いている扉から次の部屋へ向かいました。
床には円形の台座のようなものがあり、向こうには円形の閉じられた窓がはるか上方にあります。
イコはとりあえず台座に上がってみてヨルダを呼びました。
ヨルダがイコと共に台座に上がると。
部屋の床が次々に階段状にせり上がってきました。
これで円形の窓のところまで行くことができます。
でも、その前に。
また影が出現してきました。
イコはヨルダがさらわれないようになるべく壁際にヨルダを押しつけて影と闘いました。
影が全ていなくなった後、イコは階段状の床を駆け上り窓の側にあるレバーを引きました。
すると、窓の両側にある丸い燭台が開きました。
イコは側にあった灯のともっている燭台から火をもらい2つの燭台に灯して見ました。
すると今まで閉じていた円形の窓が開いたのです。
まぶしい光が差し込んできます。
窓の向こう側はさわやかな外の風景がひろがっていました。
イコは思わず窓をよじ登り外へ出ました。
そこは崖の上の踊り場のようになった場所で、草が青々とそよいでいます。
その草の上を走り出そうとしたイコの視界にソファがかすめました。
イコはヨルダのことを思い出し、あわてて建物の中に引き返し、今度はヨルダと一緒に外に出ました。
そして決まりが悪いのを隠すように一緒にソファに座りました。
外は本当に広々とした風景が広がっていました。
崖の向こうは一面海が広がり穏やかな波が揺れています。
崖の先端までいって振り返るとイコがとても苦労した風車が静かに回っているのが見えました。
それにしても本当に気持ちのよい風がふいています。
こんな場所には影も出てくることができないでしょう。
イコは重い気分から解放されたようにあたりを駆け回りました。
2人がいる場所の真ん中あたりには大きな凸レンズ(反射鏡?)のようなものが付いている鉄骨のやぐらのようなものが建っています。
下に取っ手のようなものが付いていて、これは動かせるもののようです。
イコは取っ手に手をかけ、力いっぱい押してみました。
でも、びくともしません。
さびついてしまっているようです。
イコは諦めてヨルダと一緒にまた建物の中に戻ることにしました。
先程でてきた窓の横にハシゴがあり、扉があります。
イコはハシゴを登り、今度はその扉から中に入りました。
進んだ先にレバーがあります。
イコがレバーを引くと、今度は建物の中央に位置していた閉じた丸い窓の両側にある燭台が開きます。
イコはその燭台に火を灯しました。
すると閉じていた窓が開き。
窓には剣がささっていたようです。
窓が開いたとき剣ははずれイコたちが最初に入ってきた部屋の側に落ちました。
イコは窓によじ登り、ヨルダを呼びました。
窓から飛び降りヨルダを呼ぶと、ヨルダには少し高すぎたのでしょう。
着地するときによろめき「きゃ」と小さい叫び声を上げました。
窓ではなくちゃんと扉から行き来すればヨルダにこんな思いをさせなくてすむのですが、
どうもイコはそういうことに頭がまわらないようです。
ヨルダが立ち上がったのを見届け、イコは落ちてきた剣を拾い上げました。
すると。
イコたちのまわりをガシャンという音と共に柵が囲みました。
どうやら閉じこめられてしまったようです。
この剣は使ってはいけないものなのかもしれません。
でも。
今まで使っていた木ぎれと比べれば明らかに威力がありそうなこの剣。
手放すわけにはいかないとイコは思いました。
ふと上を見るとロープのようなものが張ってあります。左右に一箇所ずつ。
イコは手にした剣を見つめ切れ味を試すかのようにロープに斬りかかりました。
左右のロープを切ると。
柵は引っ込み、イコたちは自由の身となりました。
剣は影を倒すだけでなく、様々な仕掛けを解くのにも使えるようです。
次はどこへ行けばいいのでしょうか。
イコは階段を上った行き止まりの上にもロープが張ってあったのを思い出しました。
さっそく階段を駆け上がりロープを切ります。
すると階段下の今まで閉じていた扉が開きました。
イコはヨルダと一緒に扉の先へ進みました。
ざあざあという水の流れる音が響き渡っています。
扉の先には斜面がありそこを水が大量に流れ落ちているのです。
このままでは先に進むことができません。
でも壁を見ると足場になりそうなでっぱりが何本かあります。
これを使えばイコは先に進めそうです。
少し不安になりながら、イコはヨルダを残し先に進むことにしました。
でっぱりを使い首尾良く流れ落ちる水の上までたどり着いたイコ。
そのまま道なりに進みます。
途中に上がっている跳ね橋があったのでロープを切り橋をかけながら進みます。
これもそのうち役に立つのだろうと思いながら。
進んだ先にの扉の向こうにレバーがありました。
ここはどうやら先程の水が流れる斜面の上方にあるようです。
レバーを引くと水が止まったので、イコはそのまま飛び降りてヨルダの元に戻りました。
水がなくなったので、今度はヨルダも一緒に斜面を登り先程の道を2人で進みます。
先程下ろした跳ね橋の先に進むと、そこははりだしのようになっている場所でした。
周りを柵で囲まれているのに中央だけ柵がないのを不思議に思ったイコがヨルダと一緒にその柵のないところへ近づくと。
なにもない空間に足場が出現しました。
びっくりしながらも足場に乗ってみたイコとヨルダ。
すると次々と足場が伸びていきます。
こうしてイコたちは一番最初にこの建物に入ってきた石像の扉の上の足場にたどり着いたのでした。
足場の先にはレバーがありました。
これを引くと何が起こるのかイコにはもう、よくわかる気がしました。
レバーを引くと思ったとおり足元にある閉じた円形の窓の左右にある燭台が開きました。
足場から燭台のある下にはエレベータで上り下りできるようです。
イコは側にある火の灯った燭台から火をもらおうとしてはっとしました。
今持っているのは剣であって木ぎれではないので、火を移すことができません。
まず木ぎれに持ち替えないといけないようです。
イコはヨルダと共に一度下へ降りました。
そして剣と木ぎれを持ち替えながら、今このとき影がでてきませんように、と一生懸命心の中で祈りました。
強い武器を持ってしまったので、弱い武器に持ち帰るのは本当に怖かったのです。
深呼吸をした後、イコは火をもらう為に1人エレベータで上の足場に向かいました。
余談。
このエレベータというのがクセモノで。
というか、イコって動く乗り物が好きなんでしょうか。
別に用もないのにエレベータのわきを通っただけで、ついふらふらとエレベータに乗ってしまうイコ。
エレベータにはスイッチなどはなく、乗れば動いてしまうので、しまったと思ったときにはもう上に(下に)
何回無意味な上り下りをしたことでしょう。
ヨルダがあきれてないといいのですが。
さて。
上で火をもらってきたイコが左右の燭台に火を灯すと。
思ったとおり閉じた窓が開きました。
これでこの建物の窓が全て開いたことになります。
そのとき、すさまじいことが起こりました。
崖の上にあった反射鏡に集まっていた光が3つの窓を通して一直線に突き抜けたのです。
光りの束は城壁の上にあった照明のような丸い置物に集まって。
そのパワーで正門の東側の扉が白く輝き始めたのです。
イコはおっかなびっくり開いた窓によじ登って、このパワーのある光りに手をかざしてみました。
でも、これは人にどうこうするようなものではないようです。
ただ光が集まってきらきらしているのが見えるだけ。
こんなすごい仕掛けが作動したのに、お城は先程と変わらず静まりかえっていました。