滅びの像をあるべき場所に戻すために古の都に旅立った「剣の長」クローゼ・イヒトと遠征隊の兵士達。
彼らはどんなルートをたどって古の都の奥へ侵攻していったのでしょうか。
ここでは、彼らの残したもの(ってつまり死体なんですが)をたどって彼らが通ったルートを考えてみたいと思いますです。
もちろんただの想像に過ぎないわけですが。
ではどうぞ。
古の都に通じる神殿に最も近い場所にある集落跡。
遠征隊はとりあえずここに陣を張ったようです。
ここで古の都についてのいろいろな情報収集を行ったと思われます。
地下で雑貨屋を営むマシュー・ベルナールからもいろいろなウワサを聞いたことでしょう。
彼の商品の出所はどうも地下墓所や神殿みたいな気がするので、お金さえ出せばいろいろな話をしてくれたような気がします。
なんかうさんくさい気もしますけどね。
その後、遠征隊は集落跡に一部を残すことなく全てが古の都に向かったようです。
ただ1人、疫病にかかったとウソを付いたジオリ・ハーマニーを除いては。
このウソのおかげで彼は命拾いをしたようです。
結局のところ、古の都に向かい帰ってきた兵士はただの1人もいなかったようですから。
しかし命拾いの代償に、彼は一生消えないであろう後悔の念に苛まれることとなったようです。
行くも地獄、留まるも地獄だったということでしょうか。
イクスくんが神殿を訪れたとき。
神殿地下に至る為の扉は蜘蛛の巣によって固く閉ざされていました。
神殿にいた盗賊、エドミー・ラックレスによるとその蜘蛛の巣は魔法でも使わない限り焼き払えないほど丈夫なものであったようです。
遠征隊が神殿に至ったとき。
この蜘蛛の巣は張られていなかったのでしょうか。
張られていたとするとどうやって焼き払ったのでしょうか。
ものすごい重火器を携えていたとか?
もしかして剣の長が魔法剣を習得していたとか?
ひょっとしたら蜘蛛の巣は遠征隊が神殿地下に下りた後張られたのかもしれません。
遠征隊の後から古の都に進入しようと様子を伺っていたエドミーが扉の所に訪れたときは、すでに蜘蛛の巣が張られていて進入不可能になっていたのかもしれません。
何の為に?
これは外部からの進入を阻止するというより中に入った遠征隊の兵士を1人たりとも外に出すまいとする何らかの意図が働いていたのかもしれません。
攻略本等の文献によると過酷な行軍を強いられる遠征隊では脱走者が絶えなかったそうです。
そんな脱走兵たちも地上への入り口が閉ざされてしまっているようでは生きて帰ることは出来なかったと思われます。
(地下墓所から外へ出るテがありますが、墓所に入ってすぐあんなスケちゃんを見せられたんじゃ、ここから地上に出れるなんて思わないだろうなあ。
無傷で地上に出るのも難しそうだし)
イクスくんは魔法の力を得、扉の蜘蛛の巣を破り地下に下りることに成功します。
そこで脱走兵の1人、ジョルジ・カリエフと出会うこととなります。
彼と仲間は隊から脱走できたものの、ある扉を開けてしまい巨大な化け物に襲われてしまったようです。
出口と間違えたかなにかして大蜘蛛が巣くっている部屋の扉を開けてしまったんですね。
あそこの大蜘蛛は凶暴で、扉が開いたとたん魔法を連発して侵入者を倒そうとします。
ジョルジはなんとか助かったものの、共に行動していた仲間を失ったようです。
彼も大蜘蛛に襲われて負傷しているようですが、彼の傷は身体より心の方が深いような気がしました。
隊から脱走したばかりか、仲間が襲われているのを見捨ててしまい、このままでは国に帰れない、と思い詰めているようです。
客観的に見て、あんな化け物に襲われたら逃げるしかないと思うのですが。
彼は逃げるときに大蜘蛛の部屋の扉の鍵を1つ持ってきてしまったようで、それをイクスくんにくれます。
イクスくんも蜘蛛はキライなので開けるのはもっとずっと後になるのですが。
ところで。
カリエフは死んだ仲間が魔物に取り憑かれているだろうと言います。
ここで死んだ者は何者かに取り憑かれてしまうようです。
実際イクスくんが先に進みますと、ふらふらと意志もないままさまよっているような遠征隊兵士に出会います。
ふらふらしてはいますが近づくと攻撃してきますので倒すしかありません。
倒すと、兵士の身体から何やら黒い虫のようなものが這い出してきます。
これが取り憑いているものなのでしょうか。
そして、今倒した兵士はジョルジの仲間だった者のなれの果てなのでしょうか。
ジョルジの事が気になって、再度彼の元を訪れますと、何と彼も取り憑かれてしまっています。
彼はさっきまで生きていたはずなのに。
たとえ生きていたとしても生きる希望を失った者はたやすく取り憑かれてしまうのかもしれません。
ところで。
古の都・外苑には守護の寝所というものがあり、石の巨人の姿をした守護が何体も置かれています。
イクスくんがそこを訪れたときは守護はそこに2体しかありませんでした。
1体はいまにも動き出しそうでしたが、もう1体は頭の部分に矢を受け倒れています。
守護たちの格納庫の裏手にはそれぞれの守護に対応するように上半身の石像が置かれており、
うち1体だけが冠をかぶせられています。
イクスくんが冠を取ってみたところ、守護が動き出しましたので、この冠が制御になっているようです。
その寝所にあった書き付けによると(たぶん側にいたスケちゃんが書いたと思われるのですが)
どうも守護を全て解き放せという命令があったようです。
それに応じ書き付けの主は守護を解き放ったらしい。
ということは。
遠征隊が外苑に足を踏み入れたとき。
そこは解き放たれた守護が何体も動き回る壮絶な場所になっていたに違いありません。
外苑には矢が多数落ちている場所が何ヶ所かあるのですが、これは接近戦では倒す事の出来ない守護を弓で狙い打ちした名残なのではないでしょうか。
外苑には兵士の死体の他に取り憑かれた兵士も多数います。
おびただしい兵士がここで命を落としたことでしょう。
外苑の大広間を突っ切った先の扉を開けると。
入り口が2箇所あることがわかります。
そのまま真っ直ぐ行くとスケちゃんの集団に出くわします。
この先は広間になっているのですが、そこに兵士たちの痕跡がないところを見ると、隊はスケちゃんたちを突破できなかった、
あるいは突破することを諦めたと見ることができそうです。
広間は行き止まりになっていますから、それで正解だったわけですが。
もう一方の扉を開けると。
そこは通路状になった場所です。
先へ進んでまた遠征隊を苦難が襲います。
あろうことかまた守護が行く手を遮っているのですから。
ここには守護が2体いて、1体は冠のおかげで停止しているのですが、もう1体は通路に立ちふさがって行く手を遮っています。
イクスくんは寝所の冠で守護を制御して先へ進んだのですが、遠征隊はどうやって先へ進んだのでしょうか。
イクスくんがその場に来たとき。
守護は通路に立ちふさがりました。
ということは遠征隊はこの守護を倒さずに先へ進んだということのようです。
ここに矢が一本も落ちていないということは矢で攻撃もしなかったということ?
この先どれくらい進めば目的地に着けるのか。
激しい戦闘で物資も残り少なくなってきていたことでしょう。
一旦退却して体勢を整えようにも、後方には取り憑かれた兵士がうじゃうじゃ。
戻ることは出来なさそうです。
というわけで、強行突破をしたんじゃないのかなあ。
守護の前には兵士の死体があり、守護を通り抜けた先にも兵士の死体があります。
守護が一部の兵士を襲っているスキに他の兵士が脇を通り抜けるという。
守護の前に命を絶たれる者、上手く通り抜けたもののそこで命が絶えてしまった者。
そりゃもう地獄絵そのものだったに違いありません。
ゲーム中では兵士の死体は2体だけですが、2体あればその10倍くらいはあるんじゃないかと(ゴッキーですか)
そうやって彼らはやっとのことで中央塔まで進んできたのです。
遠征隊は中央塔に出て北門寄りの小さなエリアに補給部隊を残したようです。
守護がまだ生きており、ここより後に戻ることは、もう不可能だったと思われます。
しかし、この後方に残された舞台もベオを残して全滅してしまったようです。
このエリアにも、他の小さなエリアにも遠征隊兵士のなれの果てのモンスターが徘徊していますから。
ベオはなんとか内側からしか開かない鍵を閉め、助かりましたが、イクスが来るまで、出るに出られない状態でした。
ところで、話が前後しますが。
守護の寝所に、矢で倒された守護が一体います。
これについてベオが語ってくれます。
あれは自分の友人が仕留めたのだと。
そう言って、ベオはその友人のものだという弓をイクスにくれます。
その友人はどうなったのでしょうか。
ベオは詳しくは語ってくれませんが、弓をベオが持っているということは、もうこの世にはいない人なのでしょう。
ベオがいる反対側のエリアには弓兵がいます。
これがベオの友人だったのでしょうか。
でも、弓はベオの手にあるのです。
というわけで、ベオの友人はこのエリアに転がっている死体のどれかなのかもしれません。
補給部隊を残した遠征隊は先に進みます。
北門に入った隊は、火を起こす必要がない、暖炎の像がある大部屋に陣を張ったようです。
この大部屋にはいろいろな物資が残されています。
しかし、先に進むことは困難を極めたようです。
ベオが前線の兵士に聞いた「異形の兵士」が行く手を阻んだのです。
この「異形の兵士(オフディアン)」によって、遠征隊は壊滅的打撃を受けたようです。
北の外崖に至る部屋を最後に、イクスくんが進む道筋で、遠征隊兵士の名残(つまり死体ですが)に出会うことは、ぱったりとなくなってしまいます。
彼らはここで全滅してしまったのでしょうか。
「剣の長」はいったいどこにいるのでしょうか。